広告情報

【保存版】Yahoo検索広告改善の為のチェックリスト

前回は、Google広告編として広告アカウントの基礎的な設定方法とチェック内容を紹介しました。今回は「Yahoo検索広告編」としてブログを書かせていただきます。
同じように、チェック項目とその見方について解説するブログですので、各項目に関する詳しい解説はあえて割愛しております。このブログでは、Yahoo検索広告について紹介しています。

Yahoo検索広告にお悩みの方も、今から始める方も、このブログを参考にしていただければ幸いです。Yahoo検索広告とGoogle検索広告は、そこまで大きな違いはありません。前回の記事を読んでいただいている方は、是非思い出しながら読んでみてください。

≪第1章≫Web広告は効果が目で見える

.1 コンバージョン測定はできているか

.1.a コンバージョンを計測する方法

Google広告編でもお伝えしたように、Web広告のメリットの1つは「結果が数字で見えること」です。
Yahoo検索広告でも同じくコンバージョン設定をすることで成果が目に見えるようになり、自動学習も働くようになるので必ず設定は行いましょう。
参考:コンバージョンを計測する方法(【保存版】Google広告改善の為のチェックリスト)

.1.b 正しく計測できているか確認する方法

①広告の管理画面で確認する (Yahoo検索広告 コンバージョンタグ)
管理画面左上「ツール」→「コンバージョン測定」で確認できます。「直近のコンバージョン発生日」という項目を確認することで、タグが正しく埋まり反応しているかどうか確認することが可能です。
「ステータス」が「オン」になっていて、「自動入札への利用」が「する」になっていれば、管理画面上の設定は問題ありません。
ちなみに、Google Tag Manager経由でもYahooのタグは埋めることが可能です。
※Yahooの場合、検索広告とディスプレイ広告のタグは別々です。Googleのように使いまわすことはできないので注意しましょう。

②Google Tag Manager(GTM)のプレビューモードを使用する
GTMでタグを設定している場合には、「プレビューモード」を使用してタグが正常に動作しているかどうか確認することもできます。

③Yahoo広告タグチェッカー
Yahoo広告が発行しているタグのみにですが、Google Tag Assistantと同様簡単にタグの動作チェックができるツールになります。
【使用方法とインストール方法はコチラ】
Yahoo広告タグチェッカー

.1.c iOSなどのプライバシー保護機能に関する対応

個人情報保護の観点から、Cookieの取得に制限がかかってきています。コンバージョン計測やリターゲティングがなかなか難しくなってきているのが現状です。Yahooでも、その対策が行われており、サイトジェネラルタグというものを導入することで、なるべく多くの情報を取得・計測できるようになります。サイトジェネラルタグは、コンバージョンタグを発行するときに一緒に表示されます。
また、Yahooディスプレイ広告でも全く同じタグを使用します。

.2 ターゲットリストの準備はできているか

.2.a リターゲティングタグについて

Yahoo検索広告でも、Google広告と同様にリターゲティングタグがあります。管理画面左上「ツール」→「ターゲットリスト管理」で確認できます。

.2.b ターゲットリスト

リターゲティングリストのことを、Yahoo検索広告では「ターゲットリスト」と呼んでいます。Google広告と違い、Yahoo検索広告では「興味関心」のリストはなく、リターゲティングリストしか作成することはできません。使用したい場合はあらかじめリストを作成しておきましょう。
参考:リターゲティングタグについて(【保存版】Google広告改善の為のチェックリスト)

 

≪第2章≫Yahoo検索広告をチェックする

.1 キャンペーンの設定に不備はないか

続いて、各キャンペーン設定に関してチェック項目を紹介していきたいと思います。キャンペーンは、基本的に予算や入札方法などを設定する箇所になります。

.1.a インプレッションシェアの損失率(予算)

Yahooでは、Googleと違い「予算による制限」という表示はありませんが、「インプレッションシェアの損失率(予算)」は確認することが可能です。これが0.01%でも発生していると、広告配信が24時間を待たずに途中で止まっている可能性があります。
基本的には日予算に対して入札を高く張りすぎていることが原因なので、ずっと損失率が発生している場合は入札を見直しましょう。クリック単価が低すぎると広告が出にくいこともあるので、そのときは一度予算や配信する媒体を見直すことをお勧めします。(例:業界相場のクリック単価が500円だが、日予算が1,000円しか設定できないなど)
また、上記に関連して獲得したいキーワードの配信が伸び悩み、獲得単価やROASなど目標に影響が出る場合もあります。このようなケースでは、下手に入札を下げるよりも予算の増額をした方がいいでしょう。獲得単価やROASを維持したまま獲得数を増やすことができるからです。
予算によるインプレッションシェアの損失は大切な判断基準の1つです。それに対して対策を講じているのか、もしくは原因がわかっているのか、あるいは提案があったのか、一度振り返ってみてはいかがでしょうか。

.1.b 入札設定

Yahooでも、手動入札と自動入札があり、手動入札の中にはある程度自動で入札調整してくれる「拡張クリック単価」の機能もGoogleと同様に備わっています
基本的に配信開始時点では手動入札で拡張クリック単価を有効にし、キーワードごとの入札調整をしましょう。広告側にデータがたまっていないので自動学習もうまく働きにくく、獲得見込みの高いキーワードに予算を使ってくれる保証がないためです。
特に、Google広告と違い、最初からコンバージョンをある程度蓄積していないと設定できない自動入札設定もあるので、まずは手動入札から配信するのがおすすめです。クリック数が目的だったり、確実に獲得見込みのある指名キーワードで配信するのが目的であったりする場合はその限りではありません。

.1.c 地域設定

Yahooも同じように地域設定ができ、設定した地域に合わせて入札調整が可能になっています。ただし、Google広告のように同心円でのように細かい地域設定はできません。市区郡までが一番細かい粒度となっています。
地域ごとに予算が決まっている場合などは、キャンペーンを地域ごとに分けましょう。

.1.d 広告のスケジュール

配信スケジュールも、Googleと同じように細かく決めることができます。「土日は停止」「金曜日の夜だけ配信を強化する」など、使い方は様々ですが、祝日は対応していないので注意が必要です。

.1.e デバイス

配信するデバイス先ごとの入札調整や配信の有無を設定できます。Yahoo広告の場合、広告グループごとではなく、キャンペーン単位でのみしか設定できません

.2 広告グループでは何ができるか

広告グループでは、主にキーワードや広告文・オプションを入稿する場所であり、オーディエンスセグメントの設定や入札調整をする場所です。

.2.a 上限クリック単価

Yahooでも、Google広告と同様に広告グループとキーワードごとに入札の設定が可能です。広告の設定方法やサービス内容、クリック単価の相場などを加味して広告グループごとに強弱をつけていきましょう。

.2.b ターゲットリスト

1章で紹介したターゲットリスト(リターゲティングリスト)を紐づけるところです。Googleと違い、興味関心系のリストは存在せず、紐づけることができません
入札調整は同じように可能で、そのユーザーに対する入札を強化できるだけではなく、自動学習にも貢献してくれますので、紐づけは同じように行った方がいいでしょう。除外設定することも可能なので、コンバージョンしたユーザーに配信しないことも可能です。

.2.c 性別や年齢に対する設定は…?

Yahoo検索広告では、Googleでできていた年齢や性別に関する設定ができません。そのため、男性だけに出したい広告がある場合、キーワードや広告文で絞る方法をとるしかありません。

.3 広告文の設定は充分か

広告配信に欠かせないのが、キーワードと広告文の設定です。ここでは広告文について説明していきます。

.3.a レスポンシブ広告と拡張テキスト広告の違い

Yahooでは登録した文言がそのまま表示される拡大テキスト広告と、ユーザーのクエリに合わせて表示される文言を変えるレスポンシブ検索広告を登録することが可能です。
拡大テキスト広告では、Googleの拡張テキスト広告と同じです。広告タイトルを3つと説明文2つ、表示URLの隣に表示できるディレクトリを2つ登録できます。これらはすべて入力されていることが「推奨」されていますが、全て埋めることにデメリットがなく、広告の品質の担保にもつながることから、弊社は「必須事項」としています。
レスポンシブ検索広告についても同様です。レスポンシブ検索広告では、最大15個のタイトルと、4つの説明文、ディレクトリ2つを登録することができます。ある程度タイトルの数は準備しておいた方がいいので、レスポンシブ検索広告ではタイトルが10個以上、説明文が4つ、パスを2つ最初から登録しておいた方がいいでしょう。
Yahooでは、広告文に対する推奨の数は明確にはありませんが、少なくとも拡張テキスト広告は2つ以上、レスポンシブ検索広告は1つ以上用意しておいた方がいいでしょう。
※Yahooの広告拡大テキストは、2022年9月28日から入稿できなくなります。

.3.b 広告見出し(タイトル)、説明文

タイトルはブラウザでも一番大きく表示され、ユーザーが検索した時に最初に視界に入るフレーズであるため広告としてインパクトの大きい要素です。特に、「タイトル1」は真っ先に目に触れるところなので、広告文では一番重要な場所になります。
説明文は、タイトルの下に小さめの文字で表示されますが、タイトルよりも文字数制限が少ないので多くの情報を掲載することが可能です。また、設定したキーワードをうまく組み込むことでその部分が強調されるため、しっかり考えて設定したほうがいいでしょう。
タイトルの文字数が極端に少なかったり、説明文が1つしかなかったりすると、ユーザーに与える情報が少なくなるだけではなく、広告自体の表示域が狭くなり目立ちにくくなってしまいます。掲載するにあたってメリットしかないことから、すべて入力することは必須であると考えています。

.3.c ディレクトリ(パス)

ディレクトリは、広告文の上の方に表示されるURLの末尾に設定できる単語のことを指します。そこまで長い文字数は設定できませんが、こちらも設定したキーワード意識して登録することでユーザーに表示されたときに目立ちやすくなります。サービスや商品の核となる内容が登録されているでしょうか。
※GoogleではPASSという名称です。

.3.d 遷移先URL

正しいURLか、計測に必要ならパラメータは正しく付与されているかどうか確認しましょう。誤って違うページに飛んでいたり、URL記載ミスで「ページが見つかりません」という状態になっていたりしても、クリックされれば広告費は発生してしまいます。
特に、Yahoo広告からの流入ユーザーをGoogleアナリティクスでも計測したい場合、パラメータの追加は必須です

.4 広告表示オプションは設定できているか

ここでは、広告表示オプションについて解説します。設定することで情報量を増やすことになり、広告の品質が上がるだけではなく表示域も広がるので、広告文を目立たせることが可能です。

.4.a テキスト補足オプション

テキスト補足オプションは、キャッチフレーズやサービス内容を登録することで広告が表示された際に説明文の後ろに表示することができるオプションです。タイトルや説明文では書ききれなかった内容を記載することができます。Yahooでも、推奨されている広告表示オプションの1つで、8つ以上の登録が推奨されています。

.4.b クイックリンクオプション

特定のページにユーザーを直接誘導できるオプション機能のことです。例えばECサイトの広告の場合、ブランドページや商品カテゴリのページを登録しておくといいでしょう。Yahooでも、推奨されている広告表示オプションの1つで、8つ以上の登録が推奨されています。ただし、サイトやLPにほかのページがない場合は作成できませんし、もともと設定しているページに戻れない場合は追加しない方がいいでしょう。

.4.c カテゴリ補足オプション

提供する商品やサービスの詳細を端的に説明するための機能です。コールアウトと違い、表現せず単語を登録するオプションになります。1つ設定するために、ヘッダーを1つ決め、それに沿った内容を3語以上登録する必要があります。Yahooでも、推奨されている広告表示オプションの1つで、1セット4語以上を3つ登録するのが推奨とされています。

.4.d 電話番号オプション

広告と一緒に電話番号を表示させる機能で、電話計測をしたい場合に有効なオプションです。

.4.e Google広告との違い

Yahoo検索広告は、この4つの広告表示オプションのみで、Googleのように多岐にわたるオプションはありません。

.5 キーワード・クエリは荒れていないか

基本的に、キーワードの考え方はGoogle広告の時と同じです。
ただし、Yahooでは1つの広告グループ内に登録・対象外キーワード含めて2,000語までしか登録できません。

.5.a 登録するキーワード

登録されているキーワードが、広告文に盛り込まれているでしょうか。キーワードとの関連性を意識して広告文を作成することで、広告の品質が高くなりクリック単価の抑制に貢献できます。また、ユーザーが検索したクエリが広告文と一致すれば太字で強調され目立つようになっているので、作成したキーワードを組み込んだ広告文を作成するのは検索広告においてセオリーといえるでしょう。

.5.b マッチタイプ

マッチタイプは適切な設定がされているでしょうか。部分一致だけ、完全一致だけ、などになっていると適切な配信ができません。マッチタイプについては別のブログで紹介しているので、一度自分の広告と照らし合わせて確認してみてください。
●参考ブログ
【2021年10月最新版】Google広告のマッチタイプを分かりやすく解説します!

.5.d 除外するキーワード

検索広告において重要なものといっても過言ではないのが、対象外キーワードの設定です。前述の検索語句を参考に、広告を表示させたくない検索語句を登録することで効率よく広告を配信することが可能です。
対象外キーワードリスト」という機能を使用すると、リストを紐づけたキャンペーン内にある広告グループに一括で「対象外キーワード」を設定できるので、作業時間を短くすることができます。また、このリストは複数のキャンペーンに対して紐づけが可能で、「1広告グループに対して2,000語まで」という縛りの中には含まれないので基本的にYahooではこちらで設定したほうがいいでしょう。
対象外キーワード(及びリスト)が設定されていない場合は、クエリ(検索語句)チェックをしていない可能性が高いです。あきらかにサービスとは違うクエリは除外しないと無駄な費用に繋がってしまいますので、検索広告においてクエリチェックは大切な要素の1つです。
例:スポーツジムの会員を集めたいのに、求人系で検索しているユーザーばかり入ってくる…など

.5.e インプレッションシェア

獲得したいキーワード、もしくは獲得できているキーワードでインプレッションシェアは十分出せているでしょうか。高いインプレッションシェアを出すのは難しくても、なるべく高い水準を保つために、獲得単価に余裕があるなら入札は高めに設定して配信が出るようにしておいた方がいいでしょう。

 

≪第3章≫Google検索広告との比較

よく、Google検索とどちらがいいか聞かれることがあります。今回の記事を読んで気づいた方がほとんどだと思いますが、機能面としてはGoogleの方ができることが多く、実際検索に使用しているユーザーもGoogleネットワークの方が多いと思います。
ただ、それがそのまま良い効果につながるかというとそういうわけではなく、弊社でもYahoo検索広告の方がよかった事例はいくつかあります。実際には、配信してみないとなかなかわかりません。Yahooの方は検索ボリュームが少なくなりがちなことは事実なので「Yahoo:Google=3~4:7~6」くらいで設定してみてはいかがでしょうか。

 

★あとがき…お疲れ様でした、棚卸し終了です。

Yahoo検索広告のことはご理解いただけたでしょうか。Googleよりも覚えることは実際少ないので、機能を理解することはそこまで時間はかからないかもしれません。広告構成も基本的にはGoogleと同じで問題ないので、まだGoogleのチェックリストやアカウント構造についてのブログを見ていない方は、是非そちらも併せてご覧ください。

●参考ブログ
Google検索広告の正しい設定とは アカウントの構造を見直そう Vol.1 ~hagakure構造編~

最後に、弊社が使用しているアカウントチェック用のスプレッドシートを公開いたします!
是非、日々の広告運用にご活用ください。

STARブログ特典_Yahooアカウントチェックシート

WEBマーケティングのことならSTAR株式会社にお任せ!

STAR株式会社ではクライアント様のWEBマーケティングを幅広いサービスでサポートさせていただきます。

低価格&ハイクオリティなWEB広告の運用代行を検討している方向け

Fair trade Marketing(WEB広告運用代行サービス)

最低出稿金額200万円以上の企業様限定/手数料返金保証付き運用代行サービス

返金保証付き WEB広告運用代行サービス (Last stand Marketing)

WEB広告のインハウス化(内製化)を検討している方向け

WEB広告インハウス化支援

ランディングページやWEBサイトの制作を検討している方向け

Develop Creative(ランディングページ制作)

WEBマーケティングのことでお困り事があれば、お気軽にお問い合わせください!
お問い合わせはこちら(https://star-inc.co/contact/)

The following two tabs change content below.

松村和門

パッケージ印刷会社の営業、広告写真スタジオのレタッチャーを経てWebマーケティングのharunohiに入社。リスティング広告をメインに運用。

最新記事 by 松村和門 (全て見る)

TOP