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【CTR改善】クリック率を上げるバナー作成のコツ

昨今のWEB広告では、クリエイティブの質が成果を出すための重要な要素となっています。
GoogleやYahoo、Facebookなど様々な媒体での、AIによる機械学習機能の進化により、広告管理画面の設定だけでは差がつきづらい時代になっているからです。
一方で、バナーやLPなどのクリエイティブは、まだまだAIよりも人間が勝てる領域です。
つまり、これからのWEB広告運用者は、今までよりも質の高いクリエイティブの作成に注力すべきだと言えます。

質の高いクリエイティブと言っても、様々な要素があります。
その中でも今回は、クリック率に着目し【クリック率(CTR)を上げるバナー作成のコツ】について、ご紹介したいと思います。

バナーのクリック率を上げることが重要な理由

そもそも、質の高いバナーとはどういったものでしょうか?
バナーの質が高いかを判断するうえで、評価基準となるポイントはいくつかあります。
もちろん、効果的に獲得に繋がっているかどうかということが大切ですので【コンバージョン率(CVR)】は重要なポイントです。
では、なぜ今回【クリック率(CTR)】に着目するのか?
それは、バナーの質を判断するうえで、まず最初に重視すべきなのが【クリック率(CTR)】だからです。

クリック率はどの媒体でも共通の評価基準となる

まずは、バナー制作において、最初に【クリック率(CTR)】を重視すべき理由について、ご説明します。

バナー広告が配信面に表示され、ユーザーの目に届くまでには、オークションに勝ち抜く必要があります。
このオークションは、自社のアカウント内に含まれるバナーはもちろん、他社のバナーとも比較した上で順位付けされ、その順位が高い広告が配信面に表示されるという仕組みです。

この順位付けや評価のメカニズムなどの基準については、各媒体(Google・Yahoo・Facebook等)によっても異なりますし、そもそも公開されていない部分も多く、全てを把握することはできません。

ただし、どの媒体においても【クリック率(CTR)×入札単価】がオークションの評価基準に含まれていることは間違いないのです。
入札単価を上げることで、オークションでの順位を上げることはできますが、その分、費用対効果が悪化する可能性が高くなります。

つまり、費用対効果を悪化させず、配信面に表示される機会を増やすためには【クリック率(CTR)】を上げることが重要だということです。

もちろん【クリック率(CTR)】が高くても、コンバージョン率(CVR)が高いとは限りません。
そのため【クリック率(CTR)が高いバナー=質の高いバナー】ではありませんが、まずオークションで高い順位を獲得して配信面に表示されなければ、コンバージョン率(CVR)など他の要素を正しく分析することもできないのです。
そうなると、質の高いバナーであるかどうかを判断ができないということになります。

こういった理由から、まずは【クリック率(CTR)】を重視して、バナー制作に取り組むべきだと言えるでしょう。

バナーのクリック率(CTR)を上げる3つのコツ

コツ1.バナーで伝えるのは特徴ではなくベネフィット

バナーのクリック率(CTR)を上げる、1つ目のコツは「ユーザーにとってのベネフィット」を伝えるということです。

ベネフィットは直訳すると「利益」「便益」「恩恵」といった意味ですが、マーケティングにおけるベネフィットとは「ユーザーが商品やサービスを利用することで得られる効果や利益」のことを指します。

例えば弊社の場合、サービスは「WEB広告運用代行」ですが、ベネフィットは「売上を上げる(集客を増やす)こと」となります。

このベネフィットは、ペルソナによっても異なります。
そのため、まずはペルソナを設定し、そのペルソナにとってのベネフィットを訴求することが重要なのです。
※ペルソナ=ターゲットよりも深く詳細に設定したユーザー像のこと。

仮に、ダイエット食品(パン)を販売するとしましょう。

商品の特徴

価格 150円/コンビニで買える/低カロリー/1つで満足感がある/甘くて美味しい

 

ペルソナ

Aさん:30歳/男性/会社員
仕事が忙しく、外食やコンビニ食が多いことで体重が増え、健康診断で指摘された。
ベネフィット→コンビニ食でも太らない。忙しくてもすぐに食べられる。

Bさん:22歳/女性/大学生
常に痩せたいと思っているが甘いものやパンが大好き。普段から色々なダイエットを試しているが、学生なのであまりお金はかけられない。
ベネフィット→パンを我慢しなくてもダイエットができる。価格も安くて続けやすい。

ペルソナには、上記のようなユーザーを想定したとします。
上記のように、想定したペルソナによって、ベネフィットは違いますよね?

バナーの構成を考える際、つい商品やサービスの”特徴”を訴求したくなります。
しかし、誰にとっても同じである”特徴”を訴求するより、それぞれに異なる具体的なベネフィットを訴求する方が、ユーザーにとってはイメージしやすく興味を惹くことができるのです。

このように、販売するダイエット食品の特徴は同じでも、ペルソナによってベネフィットが異なるため、事前に設定したペルソナに合ったベネフィットを、バナーで訴求することでクリック率(CTR)は上がりやすくなります。

コツ2.バナーの内容は1秒で理解できるように

バナーのクリック率(CTR)を上げる、2つ目のコツは「1秒で情報を伝える」ということです。

ユーザーが、広告を目にする時のことを想像してください。
ユーザーは広告を見るために、スマートフォンやパソコンを操作していません。

“他の何か”を見ている(探している)時に、意図せず広告を目にするのです。

つまり「ユーザーは広告の内容をしっかり見る(読む)ことはない」と考えなければいけません。

そのため、バナーのクリック率(CTR)を上げるためには、視認性を高める必要があります。

上の2つのバナーを見てください。
ここで注目していただきたいのは、デザイン性ではありません。
どちらが、伝えたい情報を1秒で伝えらるかという視点で見ていただきたのです。
ほとんどの方は、右のバナーのほうが短時間で情報が入ってきたのではないでしょうか?

つまり、右のバナーの方が左のバナーに比べて視認性が高いと言えます。

視認性を高めるためには、様々な方法がありますが、特に下記のポイントは意識した方が良いでしょう。

バナーの視認性を高めるポイント

文字数を減らす
文字のサイズを大きくする
文字を太くする
背景と文字のコントラストを強くする
読みやすいフォントを選ぶ

その他には、画像選びも大切なポイントです。
画像はテキストよりも、直感的に情報を伝えることができるからです。
そのため、訴求内容を表現できるような画像を使うことも意識しましょう。

コツ3.魅力的なCTAボタンでユーザーに行動を促す

バナーのクリック率(CTR)を上げる、3つ目のコツは「魅力的なCTAボタンの設置」です。

CTAボタンとは、ユーザーに行動を促すボタンのことです。
WEBサイトやLP(ランディングページ)に配置されていることが多いですが、バナーに配置されていることも少なくありません。

実は、人間の深層心理には「ボタンを見ると押したくなる」という心理が存在しているのです。
つまり、バナーにCTAボタンを設置することは、クリック率(CTR)を上げることに繋がるのです。

ただし、単純にバナーにCTAボタンを追加しただけでは、クリック率(CTR)が上がるというわけではありません。
魅力的なCTAボタンでないと、意味がないのです。
では、魅力的なCTAボタンとは、どういったものなのでしょうか。

ポイント①:色

まず1つ目は、CTAボタンの色です。
CTAボタンは、目立たせなければ意味がありません。
そのため、バナー全体のカラーと同系色を使用するのではなく、背景とコントラストの強い色を使用することが大切です。

また、世の中には「CTAは赤色がクリック率(CTR)が高い」や「緑が最もクリック率(CTR)が良い」などといった見解があります。
しかし、当然サービスの内容や、ターゲットとするユーザーの年齢や性別によっても、クリック率(CTR)が高い色というのは異なるはずです。
つまり、一概に「〇〇色が良い」と決めることはできないのです。

どの色が、最もCTR(クリック率)が高くなるかは、自社の広告でABテストを行いながら判断していくのが良いでしょう。

ポイント②:テキスト

2つ目は、CTAボタンに、どういったテキストを入れるかということです。
前述の通り、CTAボタンはユーザーにアクションを促すためのものですから、ユーザーが行動したくなるようなテキストでなければいけません。

上の2枚のバナーの違いは、CTAボタンのテキストだけです。
左の「詳しくはこちら」も、端的に行動を促しているという意味では悪くはありませんが、右の「今すぐ無料で動画を見る」の方が、バナーをクリックした後のベネフィットがイメージしやすいですよね。

このように、ユーザーがバナーをクリックした後どうなるを想像しやすくすることで、ユーザーは安心できるため、クリック率(CTR)向上に繋がるのです。

ポイント③:配置

3つ目は、CTAを配置する場所です。

上の画像の、オレンジの線は、人間の目線の自然な動きを表しています。
この画像のように、基本的に人は、上から下・左から右に読み進めます。

このことから、人の目線が最後に到着するであろう右下に、行動を促すCTAボタンを配置するのが効果的だと言えるでしょう。

【まとめ】クリック率(CTR)の高いバナーで広告効果を高めましょう!

今回は、【クリック率(CTR)を上げるバナー作成のコツ】を、3つご紹介させていただきました。

今回ご紹介した3つのコツを、これまで意識していなかったという方は、今回の記事を参考にしながらバナーを作成してみてください。
きっと、バナーのクリック率(CTR)を上げることができると思います!

ただし、本記事でもご説明いたしましたが、あくまでも【クリック率(CTR)】は、まず最初に重視すべきポイントであって【クリック率(CTR)が高いバナー=質の高いバナー】ではありません。
まずは、クリック率(CTR)の高いバナーを作成し、その後コンバージョン率(CTR)を見ながら、より獲得に繋がるバナーにブラッシュアップしていくことが大切です。

弊社では、広告効果を高めるためのクリエイティブ(バナー・LP)のご提案はもちろん、制作も承っております。
現在、WEB広告を運用されている方はもちろん、これから始めたいと考えられている方も、まずはお気軽にお問い合わせください。

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内田真梨子

保育士からWEB業界へ。フリーランスの経験を経て、STAR株式会社に転職。現在は、主にディレクション業務、クリエイティブ関連の業務を担っている。プライベートでは2児の母。趣味はキャンプで、その様子を投稿しているInstagramのフォロワーは1.3万人超え。

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