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LINEのクロスプラットフォームをうまく利用して最適なアプローチを

はじめに

LINEは人々の生活に根付いているプラットフォームであるため、ビジネスにおいても大きな役割を果たします。
過去に当ブログではLINE公式アカウントを使い、顧客リストである“友だち”の集め方や情報発信の仕方の一部をご紹介してきました。

今回は、情報発信の精度を上げる“クロスプラットフォーム”というものについて記載いたします。

 

クロスプラットフォームとは?

(参照元:https://www.linebiz.com/jp/service/cross-platform/

LINE社が提供しているLINEの法人サービスのデータを集約化し、
その情報を利用してLINE広告など他の法人サービスの情報発信が可能になる、というものです。

上記の図はLINE社が構想しているクロスプラットフォームのイメージ図です。
LINE公式アカウントやLINE広告など様々なサービスを展開しており、
それぞれで集めたデータを別のサービスにも展開ができるようになるというものです。

クロスターゲティングとは?

クロスターゲティングとはクロスプラットフォームを利用したターゲティング手法のことです。

〇配信例

LINE広告にLINE公式アカウントの情報を組み合わせた時は、下記のようにターゲットを絞り込むことが可能です。

LINE公式アカウント側では下記情報(オーディエンスリスト)を保有しております。
①メッセージを開封したユーザー
②メッセージのリンクをクリックしたユーザー
③アップロードしたuid(※1)リスト(別途Messaging APIが必須)
④アップロードしたIDFA(※2)リスト
⑤Chat tag
⑥友だち追加経路
(※1)LINE公式アカウントごとに振られる識別子のこと。広い意味でLINE公式アカウントの友だちのユーザーIDのことを指します。
(※2) iOS端末の広告識別子のことです。

そして、LINE広告の配信手法は下記3種類です。
①リターゲティング:一度訪問したユーザーに広告を配信
②拡張配信:サイトに訪問したユーザーと類似しているユーザーに広告を配信
③除外配信:特定のユーザーを除外して配信

つまり、
LINE広告の情報だけであれば3種類の配信手法からしか選ぶことができなかったのが、
LINE公式アカウントの6種類のオーディエンスリストを利用すれば、掛け合わせの計18種類の配信が可能となります。

具体例は下記のとおりです。

例1. メッセージ未開封のユーザーを対象に広告配信リーチを広げる
LINE公式アカウントで配信したメッセージを開封したユーザーを除外して広告を配信することで、
ターゲティング精度を高めながら効率良くリーチを広げられます。

例2. 商品を購入する可能性が高いユーザーへの広告配信
ユーザーが自身のLINEアカウントとECサイトなどのサービスとのID連携を行っている場合、
購入頻度が高い、または購入金額が多いユーザーのデータを類似拡張して広告を配信することができます。
より確度の高いユーザーに向けて、商品購入の訴求が可能です。

例3. 類似拡張を使って、優良な友だちを獲得
LINE公式アカウント内で、メッセージ開封やリンク先へ遷移したユーザーのデータを類似拡張し、
LINE広告を通じてLINE公式アカウントの友だち獲得を促す「Cost Per Friends(CPF)」を配信することができます。
クロスターゲティングを使えば、自社の商材やサービスにより興味関心を持つユーザーにリーチできるため、
ロイヤルティーの高いユーザーを集め、継続的なコミュニケーションにつなげられます。

クロスターゲティングの効果検証として、
LINE社はCPF広告の配信時にクロスターゲティングの利用の有無の比較をしたのが以下の図です。


(参照元:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20200402/)

注釈にもあるように同じ企業の比較したデータではありませんが、
クロスターゲティングを利用したCPF広告の配信の方がクリック数とクリック率が上がり、
クリック単価は下がることがわかります。
これは自社のサービスに興味関心が高いであろうターゲットに焦点を絞って配信出来たためだと思われます。

また、興味関心が高いため友だち追加後のブロック率低下という効果も期待ができます。

2021年1月の執筆時点ではプラットフォームの全てが展開されているわけではありません。
LINE公式アカウントとLINEポイントADで入手したターゲット情報をLINE広告に反映させることまでが可能となっております。

〇今後リリース予定の機能

・レポート
共有している複数のLINEのサービスを利用した施策の検証結果をレポートする機能のことです。
プラットフォームが整い次第の機能になりますが、
この機能が利用できるようになればそれぞれの施策内容の効果を可視化し、適切な予算配分を決めることができます。

・データ
こちらもプラットフォームが整い次第の機能になりますが、
位置情報や来店データ、購買データも活用し、更なるセグメント配信ができるようになるというものになります。

まとめ

今回、LINEのクロスプラットフォームについてご紹介させていただきました。
LINE社の各サービスで集めた情報を集約・共有できる機能となります。
各サービスで集めた情報も踏まえてより精度の高いターゲティング設定ができます。
LINE公式アカウントやLINEポイントADは利用しているがLINE広告の配信をしたことが無い方は
一度お試ししてみてはいかがでしょうか?
一部の機能しか解禁されておらず、まだまだ発展途上の機能ですので今後のサービス拡充に期待です。

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