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【2024年4月最新版】Meta広告:予算設定のポイントとは?意外と知らないアップデートと注意点について解説!

1.はじめに

多くの企業やフリーランスの方などに人気の広告媒体であるMeta広告。
そんなMeta広告ですが運用するうえで理解しておくべき重要なポイントなのにも関わらず見落とされがちな予算設定のコツについて解説します。

2024年4月に重要なアップデートが行われており、これを理解していないと思わぬ形で広告費が使われてしまう恐れも!全ての広告主必見の内容になります。

2.Meta広告の予算設定の仕組み

Meta広告での予算設定の仕組みは単純そうに見えて実はかなり奥が深いです!
全ての機能を説明しようとするとかなりの分量になるため、
今回は特に重要な機能に絞って解説します。

まずMeta広告の予算設定の仕組みを理解するには

「キャンペーン予算」と「広告セット予算」
「1日の予算」と「通算予算」

の2×2の要素を熟知する必要があります!

キャンペーン予算と広告セット予算

Meta広告では予算をキャンペーン全体で設定することも、個々の広告セットに対して設定することもできます。名前のままですが、キャンペーン単位で設定する予算を「キャンペーン予算」、広告セット単位で設定する予算を「広告セット予算」といいます。

キャンペーン単位・広告セット単位それぞれにメリットがあり、アカウントに応じて使い分けが必要です。
第3章&第4章で詳しく説明します。

1日の予算と通算予算

Meta広告では予算を「1日あたり平均何円くらい使いたいか?」という考え方で設定することも、「決めた期間で何円使うのか?」という考え方で設定することもできます。

前者の設定を「1日の予算」と呼び、後者を「通算予算」と呼びます。
それぞれメリットとデメリットがあるため正確に理解して使い分ける必要があります。
第5章&第6章で詳しく解説します。

3.キャンペーン予算と広告セット予算の特徴とは?

キャンペーン予算と広告セット予算の違いについて詳しく見ていきましょう。

キャンペーン予算

管理画面上では「Advantageのキャンペーン予算」という機能を有効にすることで、キャンペーン単位で予算設定が可能になります。この機能の最大の魅力は、予算がリアルタイムで、かつ継続的に自動で最も効果の高い広告セットに配分される点にあります。

つまり、常に最適な広告セットに予算が集中することで、キャンペーンの成果を効率的に最大化できるのです。

特に、一つのキャンペーン内に複数の広告セットが存在する場合、各広告セットへの予算配分を手動で調整することは非常に手間がかかります。このような状況で「Advantageキャンペーン予算」機能を利用することで、広告セット間の予算配分を自動で最適化し、手間を大幅に削減できます。

これにより広告運用者はキャンペーンの細かな予算調整にかかる時間と工数を削減することができます。結果として、キャンペーン全体の成果を最大化させるための設定として、Metaはこの機能の利用を強く推奨しています。

広告セット予算

管理画面上では「Advantageのキャンペーン予算」という機能を無効にすることで、広告セット単位で予算設定が可能になります。この機能の最大の魅力は、広告セット予算を設定することで、特定の広告セットの配信をより細かくコントロールすることが可能です。

これは、異なる最適化の目的や入札戦略を組み合わせている場合、または広告セットごとにオーディエンスのサイズが大きく異なる場合に特に便利です。個別の予算設定により、特定の広告セットに注力し、その成果を最大化することができます。

4.キャンペーン予算と広告セット予算の使い分けのコツは?

ではキャンペーン予算と広告セット予算はどのように使い分ければ良いでしょうか?

キャンペーン予算が向いている場合

アカウント全体の成果最適化を目指す場合:広告セット間で自動的に予算が最適配分されるため利用が推奨されます。
管理の簡略化を求める場合:複数の広告セットにわたる予算設定の手間を省くことができます。
フレキシブルな対応が必要な場合:市場の変化や広告セットのパフォーマンス変動に応じて予算が自動的に調整されます。

広告セット予算が向いている場合

特定の広告セットに注力したい場合:目的や戦略に応じて特定の広告セットに予算を集中させたいときに推奨されます。
オーディエンスの特性やサイズが異なる場合: 異なるターゲットに配信される場合やオーディエンスのサイズが異なることで配慮が必要な場合。
詳細な予算管理を求める場合: 具体的な予算配分をコントロールし成果の予測や分析を詳細に行いたい場合。

要約すると、
基本的にはアカウント全体のパフォーマンスの最大化を単純に目指すのであればキャンペーン予算を使用すると良い
でしょう。

その他例えば、

・一つのキャンペーン内に配信エリアの異なる「広告セットA」と「広告セットB」の2
つが存在していてAとB両方から均等にコンバージョンを求めている場合。
・「広告セットA」と「広告セットB」でABテストを実施したい場合。

など広告セット間で予算配分をコントロールしたい場合に限り広告セット予算を使 うと良いでしょう。

キャンペーン予算と広告セット予算の解説は以上で終了です!
第4章で解説した事例を参考に設定を検討してみてください!

5.「通算予算」と「1日の予算」の特徴とは?

次に「通算予算」と「1日の予算」について詳しく見ていきましょう。

通算予算

通算予算を設定することで、広告セット全体の広告期間において支払いたい総額を決めることができます。全体の支払い上限を設けたい場合や、日々の支払い額に柔軟性を持たせたい場合に役立ちます。

Facebookでは通常配信方式(多くの広告主に推奨される方法)を使用すると、キャンペーンや広告セットの期間全体で予算を均等に使うように配慮します。しかし、より多くのチャンスがある日には予算を多く使い、チャンスが少ない日には使う額を減らすことで、予算を最適に活用していきます。

1日の予算

キャンペーンまたは広告セットごとに1日あたりに使いたい予算の上限を設定することができる機能です。この機能を利用することで、広告主は広告支出をコントロールしやすくなり、日々の広告費用の管理の工数を削減することができます。

ちなみに、設定した1日あたりの予算は、1週間を通じての平均消費額を意味します。言い換えると、ある日は他の日より成果が期待できるため1日の予算を最大25%まで超えて使用する、ということが起こりえます。

例えば、1日の予算が10,000円なら、成果が期待できる日には最大で12,500円まで使用することが可能です。ただし、週単位(日曜日から土曜日)で請求されるため、1週間の間に1日の予算の7倍以上を使うことはありません。

2024年4月より1日の上限25%が75%に引き上げ!

2024年4月現在の情報になりますが、上記で説明した「1日の予算を最大25%まで超えて使用する」というルールが「1日の予算を最大75%まで超えて使用する」というルールに順次変更になっているようです。
つまり1日の予算が10,000円の場合、1週間で70,000円を超えることはありませんが、1日単位で見れば消化金額が17,500円になる日もあれば10,000円を下回る日もあります。極端な話ではありますが、下記の(例)のような挙動が起きる可能性があります。

【例】日予算¥10,000を設定した場合
▶1~3日目の消化金額:¥17,500
▶4~7日目の消化金額:¥4,375
7日間の合計消化金額:¥70,000

1週間のトータルでは、日予算¥10,000×7日間の¥70,000円を目安に運用されるため、週単位では設定予算から大きく乖離することはありません。ただし、月単位で予算を確保している場合には注意が必要です。

なぜなら日曜日を起点とした週単位での計算となるため、30日が日曜日、31日が月曜日となるような月末の日程では月予算を大幅に超過する可能性があるためです。

予期せぬ形で予算超過する可能性がありますので「超過した場合は翌月で相殺する」「超過しないようにするために日予算を大幅に引き下げる」などあらかじめ対応を検討しておくと良いでしょう。

6.通算予算と1日の予算の使い分けのコツは?

では通算予算と1日の予算はどのように使い分ければ良いでしょうか?

通算予算が向いている場合

運用する期間が定められている場合:1ヶ月間、3ヶ月間など運用期間が明確に定められている場合に通算予算を使えば予算超過の恐れがないため最適です。
予算超過を絶対に起こせない場合:運用する期間が定められていない場合でも予算超過を絶対に防ぎたいという場合には活用することができます。ただし、広告セットで設定している配信期間が終了した時点で広告が停止するため、その都度再開するための設定を行う必要があります。
日々の予算超過に柔軟性を持たせたいとき:通算予算ならパフォーマンスが期待できる日に予算を多めに消化することができるため日々の消化金額に柔軟性を持たせることができます。

 

1日の予算が向いている場合

運用する期間が定められていない場合:配信期間を設定する必要がないため継続的に配信を行う場合には1日の予算が適しています。
一定のペースで配信を行いたい場合:75%ルールはあるものの、設定した日予算を前提に予算消化が行われるため波の少ない安定した配信が期待できます。

基本的には配信期間が定まっているか否かで判断すると良いでしょう。配信期間を定めず継続して配信をする場合には「1日の予算」を使うのがおすすめですが、どうしても予算超過したくないという場合は「通算予算」を活用しましょう

7.まとめ:予算設定を理解して最適な運用を

この記事を通じて、Meta広告の予算設定のコツから、キャンペーン予算と広告セット予算の違い、さらには通算予算と1日の予算の使い分け方まで、幅広く解説しました。2024年4月の最新アップデートや、ちょっと見落としがちなポイントにも触れてみました。これらの情報を上手く活用すれば、Meta広告をもっと効率的に、そして効果的に使いこなすことができるようになるはずです。

デジタルマーケティングの世界は日々進化していますので、基本の「き」から最新情報まで、学び続ける姿勢が大切です。この記事が、そんな学びの一助になれば嬉しいです。Meta広告の真の力を引き出し、ビジネスやプロジェクトをさらなる成功へと導くために、今回の情報をぜひご活用ください。

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参考

Metaビジネスヘルプセンター:予算について予算について
Metaビジネスヘルプセンター:キャンペーン予算と広告セット予算について
Metaビジネスヘルプセンター:Advantageのキャンペーン予算について
Metaビジネスヘルプセンター:Advantageのキャンペーン予算での広告セットの上限予算について
Metaビジネスヘルプセンター:通算予算について
Metaビジネスヘルプセンター:1日の予算について

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北澤陽介

都市銀行での営業、社会保険労務士法人での中小企業のコンサルティングの経験を経てSTAR株式会社に入社。現在は年間約1億円規模のGoogle・Yahooリスティング広告やMeta広告などSNS広告の運用に携わる傍ら、WEB広告のインハウス化支援サービスの事業責任者も務める。

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