目次
Google広告のカスタマーマッチとは?
ターゲティング機能の一つで、自社で所持しているメールアドレスや電話番号などの顧客データを利用して配信する手法のことです。
顧客データを利用して配信するため既存顧客とその類似ユーザーに対して高精度なターゲティングや効果的なアプローチが可能になります。
現在、Google、Appleがサードパーティークッキー(3rd Party Cookie)の使用を規制し始めたことから、自社が保有する顧客データを活用することの重要性がますます増しています。
(参考)オーディエンスターゲティングに関する変更_Google広告ヘルプ
上記Google広告が公式に出しているヘルプにて発表されておりましたが、2023年8月1日から類似セグメントが Google 広告の広告グループとキャンペーンから削除されております。
現在は
・リマーケティングリストの拡張
または
・カスタマーマッチで自動生成された類似
のみ類似オーディエンスの配信が可能となっています。
Google広告のカスタマーマッチの仕組み
以下の個人データをアップロードします。
・メールアドレス
・電話番号
・住所
・氏名
・居住国
アップロードした後、作成されたリストを元に広告配信を行うことができます。
引用元:Google広告ヘルプ
■他の媒体との違い
Google広告以外にもYahoo!広告、Meta(旧Facebook)広告、LINE広告、Microsoft広告…など様々な媒体があり、各媒体で自社が保有する顧客データを利用した配信手法があります。
その中でもGoogle広告、Meta(旧Facebook)広告、Twitter広告の3社でカスタマーマッチのマッチ率に関して比較したデータがあります。
引用元:WordStream by LocaliQ
上記グラフのようにMeta(旧Facebook)との僅差の結果となっておりますが、Googleの利用者数の多さを考慮した時にGoogleのカスタマッチの効果が高いことがわかるデータとなっています。
Google広告のカスタマーマッチの設定方法
カスタマーマッチの概要まで解説したので、ここでは設定方法について解説します。
■顧客リスト作成
①広告管理画面上部の「ツールと設定」をクリック
②「オーディエンスマネージャー」をクリック
③「+」をクリック
④「顧客リスト」をクリック
⑤必要情報を記載し保存
注意点としてアプロードするファイルはテンプレートをダウンロードして利用することができるのですが、すべて英語なので一瞬戸惑うかと思いますので解説します。
入力項目は以下です。
Email:メールアドレス
First Name:名前
Last Name:苗字
Country:国コード(日本なら「JP」と記載)
Zip:郵便番号
Phone:電話番号
→電話番号の登録には注意が必要で国コードも含めて登録する必要があります。
(例)日本の場合、国コードは「+81」
080-1234-5678→+81-80-1234-5678
06-1234-5678→+81-6-1234-5678
顧客情報が上記のようにまとまっていなければ、編集してから登録します。
また、ZipとPhoneは複数登録することができますが、利用しない列と顧客情報の登録と全く関係のない1行目~18行目は削除してください。
■オーディエンスセグメントに追加、除外設定
リストを作成したらキャンペーン・広告グループに紐づける方法を解説します。
①広告管理画面上部の「ツールと設定」をクリック
②「オーディエンスマネージャー」をクリック
③作成したカスタマッチリストをクリック
④「セグメントの使用」の赤枠をクリック
除外したい場合は「ターゲット設定」ではなく「除外設定」をクリックして赤枠をクリック
⑤紐づけたいキャンペーン・広告グループを選択
Google広告のカスタマーマッチの利用条件と注意点
利用条件
カスタマーマッチには以下の利用条件をクリアする必要があります。
・これまでポリシーを遵守してきた実績があること
・これまでお支払いに関して問題が発生していないこと
・Google 広告で 90 日以上のご利用実績があること
・ご利用金額が通算 5 万米ドルを超えていること
詳細は以下のヘルプに記載があるので条件を満たすかをご確認ください。
(参考)カスタマーマッチ_Google広告ポリシーヘルプ
注意点
①最低1000件以上のデータが必要
メールアドレスや電話番号等でマッチングを行うことが可能ですが、最低1000件のデータが必要となります。
また1000件のリストを保有していたとしても、1000人のGoogleアカウントとマッチするとは限らないので
登録時にはそれより多くのリストを登録する必要があります。
(一般的にマッチ率は20%~30%と言われています)
②顧客情報の取扱い
Google広告では電話番号やメールアドレス等の個人情報をハッシュ化(暗号化)されてから登録する仕様になっているのでプライバシーの配慮がされておりますが、顧客情報を利用するので個人情報の取扱いには慎重になる必要があります。
データの取扱いには事前にクライアントと十分に協議しておく必要があります。
③類似のみの配信ができない
拡張機能を「オン」にすることで顧客情報の類似のターゲティングを行うことができます。
しかし新規のみに配信したいとなった時、既に登録している顧客情報を除外設定し純粋に類似のみをターゲティングした配信はできない仕様になっているので注意が必要です。
上記注意点の他にリストの管理の手間が挙げられますが、Cookieを利用しないマーケティングを導入できるというメリットがあるので、顧客データを整理してデータ量が十分にあればまずはアップロードしてみるのはいかがでしょうか?
まとめ
今回、Google広告のカスタマーマッチの機能と設定方法についてご紹介いたしました。
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