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《Facebook広告担当者必見》Facebookページで審査落ちしないために

1.はじめに

2022年に入りFacebook広告において審査落ちする事例が急増しています。
その中でも特に多いのが「Facebookページが不適切」という理由での審査落ちです。
弊社のクライアント様でもFacebookページを理由とした審査落ちが目立っており、頭を悩ませておりました。

そこで、「どういった場合にFacebookページの審査落ちが発生してしまうのか」という傾向についてある程度情報がまとまってきましたので、このブログで解説していきます。

なお今回の記事の情報源は、
Facebook広告のサポート窓口の担当者の方やFacebook社の公式見解などを総合的・横断的に分析した記事になっています。したがって、個別の審査はMeta社の審査部門によるところであり、その判断基準は明示されておらずブラックボックスです。

しかし、今回の記事を読んでいただくことで、「どういったところに気をつければよいか」というある程度の目安にはなると思いますので参考としてご覧ください。

2.Facebookページに制限がかかる3つの原因

まず、『どういったときに制限をかけられてしまうのか』という概念を理解する必要があります。
Facebookサポート窓口担当者の回答は以下の通りです。

“配信元の広告がポリシーに違反していると判断されていた、または広告を目にしたユーザーから多くのネガティブな反応を受けていた、ページの信頼性が低いなど判断された場合に制限を受けます。”

これは言い換えると
①広告ポリシーに違反している時
②ユーザーから不快な反応を受けた時
③ページの信頼性が低い時
という3点を判断基準に制限をかけるということになります。

制限を受けた場合はまずこの3つの基準に照らし合わせてどこに問題があるのかをチェックしましょう。

①広告ポリシーに違反している時

広告ポリシーは広告クリエイティブのみならずFacebookページにまで適用されることになります。どのようなコンテンツがNGなのかは以下のリンクを参考にして頂きたいのですが、特に美容系・投資系・副業系などは審査に引っかかりやすいので注意が必要です。

*参考リンク
Metaビジネスヘルプセンター:《広告利用の制限について》
Facebookコミュニティ規定:《広告ポリシー》

②ユーザーから不快な反応を受けた時

これはFacebookページ上でユーザーからネガティブなコンテンツとして通報された場合を想定してるものと思われます。たしかにそうした通報が多ければFacebook側としても見過ごすわけにはいかないので、制限をかけられることは避けられないでしょう。

しかし、よほど危険なコンテンツや詐欺まがいの商材を扱わない限りこれが問題になることはないので、あまり考慮する必要はないでしょう。

③ページの信頼性が低い時

最も問題になりやすいのがこのケースです。Facebook側では、各ページをスコアリングしていて、そのスコアが一定基準に達していないと「信頼性の低いページ」とみなされる仕組みのようです。

それでは、Meta社の主張する「信頼性」はどのように確保していったら良いでしょうか?

3.信頼性の高いFacebookページにするため

Meta社としては、広告を通じて「現実に存在する確かなビジネスとユーザーを繋ぐ」という目的があります。そのためには、広告として掲載されているビジネスが「実在する安全なサービスである」ということを担保する必要があります。

具体的に気をつけるべきポイントは以下の6点になります。

①不正なユーザーが管理者となっていないか?
②ビジネスの情報が詳細に明示されているか?
③定期的な投稿などのアクションで現在運営中であることが確認できるか?
④ユーザーと適切なコミュニケーションが取れているか?
⑤ユーザーからポジティブな反応を得ているか?
⑥制限を受けている類似のページが他に存在していないか?

それぞれ解説していきます。

①不正なユーザーが管理者となっていないか?

Facebookは「1ユーザー1アカウント」というルールの元で運用されており、
Meta社は複数アカウントの保有に対してかなり厳しく取り締まりをしています。

中には企業名のFacebookアカウントを作成して、そのアカウントに複数のユーザーがログインして操作するという方法を取られている広告主様もいるかと思いますが、そうしたアカウントは凍結される可能性が高く注意が必要です。

*参考リンク
Metaビジネスヘルプセンター:《Facebookではどんな名前が認められますか》

『Facebookの個人アカウントをプライベートと仕事で分けて使用しており2つ以上のアカウントを使っている』
もしくは、
『ビジネスマネージャの管理者アカウントを社内で共有し使い回している(1つのアカウントを2人以上で使用)』
という場合には、早急にそうした使い方を見直す必要があります。

詳細はブラックボックスですが、Meta社はユーザーをIPアドレス単位で捕捉しているとも言われており、アカウントへのアクセスには細心の注意が必要です。

この後②~⑥のポイントを解説していきますが、「1ユーザー1アカウント」の原則が守られていることが大前提となっています。したがって、Facebookページの所有者や管理者に不正なユーザーが含まれていると制限の対象となるため、この問題は早急に解決しましょう。

*参考リンク
ヘルプセンター:《Facebookの共同アカウントを作成したり、他の人とFacebookアカウントを共有したりすることはできますか》

ヘルプセンター:《複数のFacebookアカウントを作成できますか》

②ビジネスの情報が詳細に明示されているか?

Facebookページ上では、「住所」「電話番号」「ビジネスカテゴリー」「お問い合わせ先」「営業時間」など基本情報を入力する箇所がありますので、明示できるものは積極的に記載しましょう。そして、古い情報はそのままにせず常に最新のものに書き換えましょう。

*基本データ入力画面

また、アイコンやカバー写真は設定していないと信頼性に大きく関わると言われているため必ず設定するようにしましょう。

*カバー写真とアイコン

③定期的な投稿などのアクションで現在運営中であることが確認できるか?

アクティブなFacebookページかどうかという点も判断要素に入っていますので、定期的な投稿が必要になります。ただし、投稿の内容は凝ったものにする必要はありませんし、頻度も月に1回程度更新しておけば十分だと思われます。

*直近の投稿が古いものになっていないかをチェックする

ただし、広告で禁止されているような内容をFacebookページ上で行うことは、
「広告審査をうまく回避してユーザーにアプローチしようとしている」と見なされるため、
Facebookページ上の投稿に対しても広告ポリシーは適用されることには注意が必要です。

広告で引っかかりそうなコンテンツを投稿することは避けなければなりませんので、
投稿内容にも気を配りましょう。

④ユーザーと適切なコミュニケーションが取れているか?

ユーザーに対して誠実に対応しているか?という点も信頼性に関わる要素となっています。「ユーザーのコメントに対して返事をしているか?」「お問い合わせに対して返信をしているか?」といったアクションを見ているようです。

Facebookページの管理者になっていれば、ユーザーのコメントに対して通知が飛ぶようになっていますが、見落としが起こりがちなので、Facebookページには定期的に訪問してコメントや問い合わせが入っていないか、をチェックすると良いでしょう。

⑤ユーザーからポジティブな反応を得ているか?

コンテンツやFacebookページに対して「いいね」や「シェア」が行われていると加点され信頼性にプラスに働きます。直接コミュニケーションがとれる協力者がまわりにいるのであれば、投稿のたびに「いいね」や「シェア」をしてもらうなど、何かしらのアクションを起こしてもらうと良いでしょう。

また、Facebookページを「フォローする」ということもでき、このフォロワーが多ければ多いほど信頼性にはプラスに働きます。お客様には積極的にフォロワーしてもらいましょう。

*いいね数やフォロワー数はページのトップで確認することができる

⑥制限を受けている類似のページが他に存在していないか?

過去にFacebookページに制限がかかってしまい、新たに別のFacebookページを作成して広告配信を再開している広告主様も実際のところは多いと思いますが、Meta社はそうしたアカウントに対して目を光らせています。

制限のかかったページと類似した特徴を持つページが存在している場合、「広告配信のためだけに作成された即物的なFacebookページ」と見なされて、制限をかけられる恐れがあります。

具体的には、ポリシーのなかの「システムの回避」とみなされる可能性があり、
これに抵触しないような配慮が必要となります。

*参考リンク
ポリシー:《システムの回避》

具体的には、
過去に制限されたページと同様の「名前」「アイコン」「写真」「リンク」などが使用されていないか?という点をチェックしていると言われています。

さらに、過去に制限されていたページを削除していたとしても対象となるため、「削除しておけば大丈夫」という単純な問題ではない点も念頭に入れておく必要があります

万が一、類似したページが存在する場合は、
安全策として現在運用しているFacebookページとは全く違った「名前」「ロゴ」「リンク」などの情報に書き換えておくことをおすすめします。

——————————–
以上改めてまとめると、

①不正なユーザーが管理者となっていないか?
②ビジネスの情報が詳細に明示されているか?
③定期的な投稿などのアクションで現在運営中であることが確認できるか?
④ユーザーと適切なコミュニケーションが取れているか?
⑤ユーザーからポジティブな反応を得ているか?
⑥制限を受けている類似のページが他に存在していないか?

気をつけるべきポイントは以上の6点です。

自社のFacebookページの運用に問題はないか今一度チェックしてみてください。

4.まとめ

以上がFacebookページを運用していく上での注意点となります。

冒頭でもお伝えした通り、今回の記事の情報源はFacebook広告のサポート担当者やFacebook広告のポリシーを根拠に記載したものです。個別の判断は審査部門によるところであり、ブラックボックスで正確なところはわかりません。ただし、記事の情報はある程度の目安にはなるかと思いますので、自社のFacebookページは問題がないか、今一度確認してみてください。

Facebookページの運用で悩まれている広告主様にとって少しでも役に立てれば幸いです。

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北澤陽介

都市銀行での営業、社会保険労務士法人での中小企業のコンサルティングの経験を経てSTAR株式会社に入社。現在は年間約1億円規模のGoogle・Yahooリスティング広告やMeta広告などSNS広告の運用に携わる傍ら、WEB広告のインハウス化支援サービスの事業責任者も務める。

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