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LINE公式アカウントの“友だち”とは?
LINE公式アカウントに登録したユーザーを“友だち”と呼びます。
事業者の観点からすると「見込み顧客リスト」として非常に重要なものとなります。
企業や店舗などの事業者はLINE公式アカウントを通じ、“友だち”に対してリアルタイムに直接情報を伝えることができます。
それでは、実際に友だちを増やすとどのようなメリットがあるのでしょうか。
次の章から詳しく説明します。
“友だち”を増やす重要性とは?
結論から申し上げますとLINE公式アカウントを運用する上では、
ほぼ100%友だち集めが勝負と言っても過言ではありません。
嫌な言い方になってしまいますが“数が勝負“です。
LINE公式アカウントからの登録された友だちに向けて一斉にメッセージを送ることができますが、
ユーザー数が少ないと旨みも少ないです。実際にユーザーが取った行動のデータが下記になります。
出典:マクロミル社・インターネット調査(2019年1月実施/全国15~69歳の“LINEユーザーを対象 サンプル数2,060)
業種や業態・サービスの内容によって数値の上下はありますが、
統計から7割弱の友だちが“企業・店舗からのメッセージを読んだ”とあり、
その中でも
約40%が“クーポン目当てでサービスや店舗を利用した”
約25%が“LINEで商品を見た後、実店舗やPCサイトで商品を購入した”
とLINEから直接売上獲得に繋がったデータもあります。
つまり、LINE公式アカウントの配信はユーザーの反応に対する期待値が高いことがわかり、
よって友だちの母数が必要だと言えます。
一例をあげるなら
配信に対して購入率が25%だった場合、
友だち100人…100人×25%=25人
友だち10000人…10000人×25%=2500人
と一目瞭然です。
友だちの反応率を上げられるようなメッセージ・サービス内容を突き詰める必要もありますが、
友だち集めの重要性が一目でわかります。
また100人に一斉配信するのと、10000人に一斉配信するのでは
結果は雲泥の差があるのにも関わらず、配信時の業務量はほとんど変わりません。
しかし、ただメッセージを配信すればいいというわけではありません。
次は配信手法についてご紹介いたします。
LINE公式アカウントで友だちに向けて一斉配信する時にどんな情報発信ができるか?
■キャンペーンとクーポン情報をメッセージで送信
リッチメニューやリッチメッセージ等でその時々のキャンペーン内容を配信します。
リッチメッセージは目に止まりやすいだけでなく、
テキストのみのメッセージよりタップされやすいです。
その他にもクーポン情報であれば、クーポンをLINE上で発行することができます。
クーポンは有効期間の設定はもちろん、
・くじ引き要素を備えた抽選機能の設定可否
・公開範囲
・使用可能回数
・クーポンコードの設定可否
といった細かな設定も可能です。
見込み顧客が調べたタイミングだけではなく、
リアルタイムの情報を事業者側からお伝えできるので
見込み顧客の行動喚起につなげることができるのが特徴です。
■ショップカード
新規ユーザーをリピーターに繋げるための最適なツールです。
店頭で渡すカードのように発行する必要もなく回数券の発行がLINE上で行えます。
また、ショップカード登録時に事業者のLINE公式アカウントを友だち追加するので、
自然な流れでリストを追加することができます。
■お得な情報を配信して口コミに繋げる
LINE公式アカウントの友だちが増えれば、
それだけタイムラインなどで情報を伝達してくれるユーザーが増加することになります。
多くの友だちを獲得し、お得なクーポンや情報を配信し続けることができれば、
友だちになっているユーザーを介して企業や店舗の情報がさらに多くの人に拡散される可能性が広がります。
■まとめ
LINE公式アカウントは新規の顧客獲得はもちろん、
リピーターの行動喚起にも繋がりやすい仕組みを取り揃えております。
クーポンもLINE上で発行して、案内することができるので客単価向上にも繋げられます。
友だちの中から一定数は売上獲得に繋がるという統計データがあります。
友だちが多ければ多いほど一度のキャンペーンでより多くの参加が見込めるようになり、
結果的に売上アップに繋げられます。
LINE公式アカウントの友だちの増やし方
最後に、肝心の友だちの増やし方についてまとめました。
方法は様々ありますが、代表的且つハードルが低いものをピックアップしました。
■オフラインで集める場合
店頭での声掛けや名刺交換など顧客接点を持った時の案内方法の一部です。
王道ですが非常に効果的です。
例
①店内でのご案内
レジ周辺をはじめ店内のあらゆるところにQRコード案内をし、
お会計時にスタッフが声掛けを行い、その場で登録してもらう。
この時、割引適用できれば非常にスムーズな流れで進めることができます。
②名刺交換時に紹介
セミナーやイベント等で名刺交換をする時にもアプローチができます。
名刺の裏にQRコードを記載していると、
名刺交換したタイミングに話題の一つにすることも可能です。
またその場では友だち追加をしてもらうことが難しくても、
その日のお礼メッセージで改めて案内をすることも可能です。
■オンラインで集める場合
対面でなくてもLINE公式アカウントの友だちを追加してもらう手段があります。
下記内容も一部になるのですが、順を追って説明いたします。
○SNS
SNSをうまく活用すれば0円でLINE公式アカウントへの案内が可能です。
・LINE(普段ご連絡を取られる個人でお使いのもの)
お友達に“LINE公式アカウントを始めました”という旨の連絡をしてみるのも1つの手法です。
・Facebook
基本的には繋がりのある方限定のSNSと言えるのではないでしょうか?
知らない方に友達申請を送るというのは避けられる傾向にあります。
繋がりにある方へ向けて投稿でも良いのですが投稿内容が流れてしまう可能性もあります。
一人一人にメッセンジャーで“LINE公式アカウントを始めました”という旨の
連絡をしてみるのが良いかと思います。
・Twitter、Instagram
Facebookとは異なり、自分の知らない方のフォローをすることのハードルが低いSNSです。
そのため自分がフォローし、フォローバックをしてもらったうえで関係性を築くことが大事です。
まずプロフィール欄を充実させます。
そして#(ハッシュタグ)で興味を持つユーザーを探し、フォローしていきます。
もちろん、それまでにはある程度投稿も充実させることも大事です。
ここで1点注意が必要です。フォローはご自分の判断でできるのですが、
機械的に1日100件フォローといったやり方は
アカウント停止(BAN)させられる可能性もあるので注意が必要です。
・自社のWebページ
ホームページやランディングページからのお問い合わせ窓口の1つとして
LINE公式アカウントを使用することも可能です。
ページを持っているのであれば今からでもすぐに始められます。
またWordPressやアメブロ等のブログにリンクを載せる方法もあります。
ブログは蓄積されていくので一度書いた記事は削除しない限り資産になります。
ブログアカウントが育てば、半年・1年前の記事が閲覧されることもあります。
この点はSNSにはない優位な点ともいえます。
・メルマガのリストに配信
メルマガをずっと配信していたが、LINE公式アカウントは使用していないという方にお勧めです。
メルマガの配信はそのまま続けながら、LINE公式アカウントの案内をすることで
メルマガユーザーをそのまま引き上げることが可能です。
・友だち追加(CPF)広告【有料】
LINE社が提供している広告で、予算をかけて友だち追加用の広告を配信し、
友だち追加をしてもらうものになります。
多くのユーザーが利用しているLINE NEWSやLINEアプリのタイムラインに友だち追加を促す広告が
配信されるため、友だちを獲得する接点を大幅に増やすことができるのが特徴です。
(参照元:https://www.linebiz.com/jp/column/service-information/20191127/)
LINE社の審査が厳しいなど配信条件はありますが、
短期間で友だち数を増やす可能性を秘めている施策です。
特徴は大きく2つあります。
①LINEでしかアプローチできない層にリーチが可能
下記グラフのように他のSNS広告ではアプローチできない新規顧客の開拓が可能です。
(引用元:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191024)
②広告費が安い
業種・業態・サービス内容・配信のターゲティング手法によって変動するので一概には言えませんが、
友だち1人の獲得単価は200円~350円程度が目安となっており、
他のSNSと比べて1人当たりの獲得単価が安いことで有名です。
弊社の友だち追加広告の運用実績のある企業(就労継続支援B型事業所)様では
友だち1人獲得単価=60円
という実績もあります。
予算をかけられるのであれば費用対効果は非常に高いのでおすすめします。
■プレゼントを渡す
○クーポンプレゼント
人は見返りがなければなかなか行動しない生き物です。
そこで、友だち追加した見返りにクーポンを発行するという施策になります。
例
・ラーメン屋にて友だち追加した時に味玉無料
・ブランドショップで友だち追加時に1000円引きクーポン発行
…など。
実際にこの記事をご覧になられているあなたも
ご自身でご経験されたことはあるのではないでしょうか?
非常に効果的な施策の1つです。
○動画やPDF資料のプレゼント
無形商材を取り扱っている場合やその人物が商品となる場合に効果的です。
例としてはセミナー講師の講義動画や資料などが該当します。
その他にもLINE社が提供しているオプションを利用して友だちを追加する方法があります。
・プロモーションスタンプ
・LINE mini appとの連携
・LINEログイン(WebページとLINE公式アカウントの連携が必要)
・LINE Payとの連携
LINE公式アカウントでの友だち集めは今がチャンス
LINE公式アカウントの効果を発揮させるためには、
まずはリストとなる“友だち”を集めることがほぼ全てと言えます。
友だち獲得するための方法は事業者の業種・業態によって異なりますが、
オフラインとオンラインの2つの側面でアプローチをしていくことが大事だと言えます。
LINEというプラットフォームとSNSとWeb広告が確立している今の時代では、
友だち集めはさほど難しいものではありません。
はじめは面倒かもしれませんが、そこから集まった友だちというのは事業者の財産となります。
このLINE公式アカウントも次々に新しい機能をリリースしている発展途上であるため、
“今”がまさに参入チャンスと言えるのではないでしょうか?