目次
はじめに
ChatGPTはこれまでテキスト応答が主でしたが、今や精度の高い画像も生成できることをご存知でしょうか?最近のアップデートで、OpenAIの画像生成AI「DALL·E 3(ダリー3)」がChatGPTに統合され、驚くほど高品質な画像をプロンプトから作り出せるようになりました。
この記事では、ChatGPTの画像生成機能が旧世代と比べてどれだけ進化し、どれほど実用レベルに近づいたかを、初心者にもわかりやすく解説します。
1. プロンプトの意図通りに描く力が大幅アップ
従来のDALL·E 2(2022年リリース)などの画像AIでは、詳細な指示を出してもうまく伝わらず、結果が「なんだか違う…」となることも少なくありませんでした。例えば「星空が輝く海岸を描いて」と頼んだ場合、以前のモデルでは要素がぼんやり混ざってしまい、細部も粗めの絵になっていました。
「星空が輝く海岸」出力結果比較
DALL·E 3ではこちらの細かなニュアンスまで理解して忠実に再現する能力が飛躍的に高まっています。
OpenAIの発表でも「以前のシステムよりもはるかに多くのニュアンスと詳細を理解し、テキストで提供された指示に正確に沿った画像を生成できる」と述べられているほどです。
この進化のおかげで、難しい「プロンプトエンジニアリング」(AIに伝わるよう工夫して指示を書くテクニック)に悩まなくても、自然な文章でアイデアを伝えるだけで狙い通りの画像が得られるようになりました。
2. 画像の中の「文字」がきれいに描ける!
従来の画像生成AIを試した方なら、「看板に文字を書かせたら意味不明なぐちゃぐちゃ文字になった…」という経験があるかもしれません。DALL·E 2や他のモデル(例:Midjourney)では、アルファベットですらまともに描けず、文字を生成するのはほぼ不可能でした。
しかしDALL·E 3では、この「AIは文字が苦手」問題がかなり解消されています。
簡単な単語やフレーズであれば、高い確率で意図したとおりのテキストを出力してくれます。
これは業界的にも大きな進歩で、以前はどの生成AIを使っても文字は諦めるしかなかった部分でした。
例えば、ネオン看板に店名を入れたり、ポスターにキャッチコピーを大きく表示したりといったことが、DALL·E 3ならかなりの精度で可能です。
「夜の街並みの映画ポスター」出力結果
3. レイアウト・構図の表現力向上でバナー作成も可能に
さらに、画像全体のレイアウトや構図を表現する力も進化しています。旧世代のAIでは、複数の要素を含む複雑なシーンを指定すると、内容が混ざり合ってチグハグな結果になることがありました(例えば「猫と犬が一緒にソファに座っている絵」を頼んだのに、猫犬が合体した不思議な生物が出てきてしまう等)。
しかしDALL·E 3では、複数の要素やコンセプトがあっても高い精度で描き分け、配置できるようになり、こちらがイメージするレイアウトに近い絵を作りやすくなりました。
「猫と犬が一緒にソファに座っている絵」出力結果
↑(旧世代AIの出力イメージ)
↑(DALL·E 3の出力結果)
具体的には、画像の縦横比や構図の指示にも対応可能になりました。
DALL·E 3はデフォルトでは正方形画像を生成しますが、「縦長にして」と言えば縦長(ポスターやスマホ壁紙向き)の構図で描いてくれます。
実際の解像度は横長で1792×1024、縦長で1024×1792と少し特殊なサイズですが、あとでトリミング調整することで一般的なサイズにも活用できます。
このように用途に合わせた画像サイズ・構図で生成できるのは、バナー画像や資料用挿絵を作る上でかなり役立つツールとなります。
さらに、ロゴの作成などグラフィックデザイン寄りの用途にもDALL·E 3の統合により、使用可能となりました。
OpenAI公式のガイドでも「DALL·E 3は会社や製品のロゴデザインのたたき台を作るのに最適」と紹介されており、実際に「ギリシャの彫像をモチーフにしたミニマルなベクターロゴ」などのプロンプトで実務レベルに近いロゴ画像を生成できています。
「ギリシャの彫像をモチーフにしたミニマルなベクターロゴ」出力結果
もちろん最終的な細部調整は必要ですが、AIが提示したデザイン案をもとに発想を広げたり、バリエーションを比較したりできるのは効率化になります
4. どんな場面で使える?
以上のように、ChatGPTの画像生成(DALL·E 3統合)機能は飛躍的な品質向上を遂げ、実用レベルで使えるツールと進化しています。
では具体的に、いくつか活用シーンの例を挙げてみます:
- SNSやブログ用バナーの作成: イベント告知のバナー画像やYouTubeのサムネイルを、短い説明文から即座に生成。タイトル文字も含めて自動で描画してくれるのでデザインの手間を削減できます。
- プレゼン資料や記事の挿絵: 抽象的なコンセプトの図解や雰囲気を伝えるイメージ図も、プロンプト一つで作成可能。構図を指示すれば、資料にちょうどいいレイアウトで出力されることも期待できます。
- ロゴ・アイコンの試作: 完成度100%のロゴは難しくても、AIが提案するデザインから着想を得たり、アイデア出しに使えます。ベクター風のくっきりした画像も得意なので、小さなアイコン素材作りにも役立ちます。
- ポスター・チラシのデザイン案: キャッチコピー文字+背景ビジュアルといった簡易ポスターであれば一度に生成できます。例えば「夏祭りのポスター、背景に花火、上部に『Summer Festival』と筆記体で」と指示すれば、それらしいポスター画像が出来上がります。あとは細部を人間が修正すればOKです。
このように、仕事や趣味のクリエイティブ作業にAI画像生成を取り入れやすくなったのが大きなポイントです。以前は「文字が入ると無理」「複雑なレイアウトは無理」と言われていた部分が次々克服されており、非デザイナーでもアイデア次第でそれなりに見栄えのする画像を作れる時代になってきました。
まとめ
ChatGPTの画像生成機能は、以前と比べ本格的に実用レベルでも使用できるように急激に進化しました。
まだまだ完璧とはいえませんが、今後続くアップデートでより精度の高い画像生成ができるようになると思います。
まだChatGPTの画像生成を試したことが無い方も、今の内にまずは簡単なプロンプトから挑戦してみてください!
引用:
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