「広告から全然問い合わせが来ない…」「コンバージョン率が上がらない…」
WEB広告を運用していると、このような課題に直面することは少なくありません。しかし、その原因は本当に広告のターゲティングやクリエイティブだけでしょうか？実は、広告をクリックした後のランディングページに問題があるかもしれません。
今回は、広告の効果を飛躍的に向上させる「LPO」について、初心者にもわかりやすく解説します。
目次
LPOとは？
LPO（Landing Page Optimization）とは、ランディングページ（LP）を最適化し、訪問者のコンバージョン率（CVR）を向上させる取り組みのことです。
LPとは、ユーザーが広告をクリックした際に最初にたどり着く専用のページを指します。
LPOの目的は、単にページをきれいにすることではありません。
訪問者が求めている情報にスムーズにたどり着き、最終的に「商品購入」「資料請求」「問い合わせ」といった行動を起こしてもらうことにあります。
なぜLPOが重要なのか？
どんなに優れた広告を配信しても、受け皿となるLPが魅力的でなければ、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。例えば、以下のようなLPでは、せっかく集めたユーザーを逃してしまい、広告費が無駄になってしまいます。
- ページ表示速度が遅い: ユーザーは待ってくれません。表示に3秒以上かかると、半数以上のユーザーが離脱すると言われています。
- スマホで見づらい: 現在、多くのユーザーがスマートフォンからWEBサイトにアクセスします。スマホで文字が小さすぎたり、画像がずれていたりすると、ユーザーはストレスを感じて離脱してしまいます。
- 情報がわかりにくい: 自社の商品やサービスの強み、そしてユーザーが得られるメリットが明確に伝わらないLPでは、ユーザーの興味を惹きつけることができません。
- CTAボタンが目立たない: ユーザーに最終的な行動（問い合わせや購入など）を促すCTAボタンが、どこにあるか分からなかったり、魅力的な文言でなかったりすると、せっかくの興味を逃してしまいます。
LPOは、これらの課題を解決し、ユーザーが「この商品・サービス、良さそう！」と感じ、行動するまでのハードルを徹底的に取り除くための重要な施策なのです。
LPOでチェックすべき5つのポイント
LPOを行う際、具体的にどこを改善すればよいのでしょうか？ここでは、競合調査やアクセス解析ツール、ヒートマップを活用した分析を前提に、以下の5つのポイントを見直してみましょう。
1. 競合調査で差をつける
LPOを始める前に、まずは競合他社のLPを複数チェックしてみましょう。「どのような訴求をしているか」「どのようなデザインか」「どんなCTAを設置しているか」などを比較することで、自社の強みや、差別化できるポイントが見えてきます。他社にはない独自の価値をLPで伝えることが、コンバージョン率アップに繋がります。
2. ページ表示速度
ページの表示が3秒以上かかると、半数以上のユーザーが離脱すると言われています。画像を圧縮したり、不要なコードを削除したりして、ページの軽量化を図りましょう。
3. ファーストビュー
ユーザーがページを開いて最初に目にする部分（スクロールせずに見える範囲）を「ファーストビュー」と呼びます。ここで「誰に」「何を」提供するページなのかを瞬時に伝えられるかが勝負です。ヒートマップツールを使えば、ユーザーがファーストビューのどこに注目しているか、どこまでスクロールしているかなどを視覚的に把握できます。
4. ユーザーの課題解決
ユーザーは自分の悩みを解決したくてLPに訪問します。GA4（Google Analytics 4）のようなアクセス解析ツールを使えば、どのページからの流入が多いか、コンバージョンに至るまでのユーザーの行動経路を分析できます。これにより、ユーザーが本当に求めている情報や、離脱ポイントを特定し、コンテンツの改善に役立てることができます。
5. CTA（Call to Action）
CTAとは、「今すぐ購入」「無料相談はこちら」といった、ユーザーに行動を促すボタンのことです。色や文言、配置を工夫することで、クリック率を大幅に改善できる可能性があります。ヒートマップツールのクリックマップ機能を使えば、どのCTAがよくクリックされているか、あるいは全くクリックされていないかなどを正確に把握できます。
ABテストで効果検証を行う
。LPの改善は、一度行ったら終わりではありません。改善案を思いついたら、ABテストを実施して効果を検証することが重要です。
ABテストとは、元のページ（Aパターン）と、改善を加えたページ（Bパターン）を同じ期間、同じ条件でユーザーに表示させ、どちらのコンバージョン率が高いかを比較するテストです。例えば、「CTAボタンの色」や「キャッチコピーの文言」など、変更箇所を1つに絞ってテストすることで、正確な効果検証ができます。データに基づいた仮説と、ABテストによる効果検証のサイクルを回すことで、LPのコンバージョン率は着実に向上していきます。
LPOで劇的に改善した成功事例
実際にLPOを行ったことで、コンバージョン率が大幅に改善した事例をご紹介します。
- 業種: 美容師専門の人材紹介
- 目的: 美容師の登録者募集
この企業様では、広告からLPへの流入はあったものの、コンバージョン率が伸び悩んでいました。そこで、以下のLPO施策を実施しました。
実施内容
- CTAにLINEを追加: フォームや電話での登録に抵抗があるユーザーのために、手軽に登録できるLINEの選択肢を追加しました。
- お仕事情報（求人情報）の掲載: 「どのような仕事があるのか」を具体的にイメージしてもらうため、実際の求人情報をカルーセル形式で掲載しました。
結果
これらの改善を行ったところ、コンバージョン率が0.59%から4.84%へと、約8.2倍に向上しました。ユーザーのニーズを深く理解し、それに応える施策を実行したことで、劇的な成果に繋がったのです。
最後に
広告の運用効果を最大化するには、広告配信とLPの改善は両輪です。そして、その改善を効果的に進めるためには、感覚ではなくデータに基づいた分析が不可欠です。
「広告の成果が伸び悩んでいる」「LPの改善方法がわからない」
もしそうお考えでしたら、ぜひ一度私たちにご相談ください。貴社のサービスに最適なLPO施策をご提案し、売上アップのお手伝いをさせていただきます。
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